Management Studio Expressの使い方(2)~SQLの実行方法 |
Management StudioでSQL文を実行するには、以下のようにします。
1.メニューバー(「編集/表示」メニュー)の2段下左側にある「使用できるデータベース」から対象とするデータベースを選択
まず、SQLを発行するデータベースを明確に指定します。これを行わないと、管理用のデータベース“master”に対する指示となります。
なお、SQL文の先頭行に“USE <データベース名>”の1行を付け足して“USE Juchu”のようにしておけば、この作業は省略できます。
2.メニューバー直下の左端にある[新しいクエリ]ボタンをクリック
ウィンドウの中央にタブ付きのクエリ入力領域が表示されます。
3.SQL文を入力
キーボードからSQL文を入力します。
サービスパック1(SP1)を適用していないと、クエリファイルを開くたびにデータベースとの接続ダイアログが表示され、接続が更新されます。そのとき、データベースは“master”が選択された状態となるため、上記1.の手順でデータベースを選択し直してください。
4.タブのすぐ上にある[! 実行]ボタンをクリック
実行した結果が行の集合(行セット)となるような命令(行の抽出命令)では、中央のペインが上下に分割され、下部に処理結果が表形式で表示されます(画面31)。この領域を「結果ペイン」と呼びます。
エラーがあった場合はメッセージペインが表示され、そこにエラーメッセージが表示されます。
上下のペインは分割されたウィンドウの境界線をドラッグしてサイズを変更できます。また、表形式の処理結果は列名(「商品ID」などと表示されている最上部の領域)の境界線をドラッグして幅を変更できます。境界線をダブルクリックすれば、表示幅が自動調整されます。
SQL文もコンテキストメニューから保存できます。但し、SQL文はテーブルなどデータベース内のオブジェクトではなく.sqlのクエリファイルとして保存されます。
SQL Server Express版のインストールと基本操作を紹介してきました。データベースの学習にどんどん活用しましょう。
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本コラムは、データベースにSQL Server 2000、開発環境にVisual Studio 6.0──という構成で連載を開始し、その後開発環境はVisual Studio .NET 2003へと切り替わっていきましたが、SQL Sever 2005とVisual Studio 2005が登場したため、今回の書籍化ではすべてを新しい環境に合わせて内容を大幅に書き換えました。
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今回の書籍化にあたっては、グレープシティ(株)のみなさんに多大なご協力をいただきました。永年にわたってご愛読くださった読者のみなさんにも深く感謝の意を表します。ありがとうございました。 |
3年間の連載を支えてくださった読者のみなさん。本当にありがとうございました。
来月からはC言語の新連載を始めます。引き続き、ご支援とご愛読をよろしくお願いいたします。
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