Management Studioの使い方(1)~基本的な操作 |
Management Studioは、SQL Serverとそこに登録されているデータベースを統合的に運用・管理するツールです。基本的な使い方を紹介しておきましょう。
- SQL Serverとの接続 -
Management Studioを起動すると、画面21のような接続のための認証ダイアログが表示されます。
インストール時に「Windows認証」にしていれば、WindowsにログオンしたときのユーザーIDがそのまま認証されるため、[接続]ボタンをクリックするだけで構いません。「混合モード」を指定した場合は、ユーザー名とパスワードを入力してから[接続]ボタンをクリックします。
- Management Studio Expressの画面構成 -
サーバーに接続されるとManagement Studioのウィンドウが表示されます。左の縦長の領域(ペイン)はオブジェクトエクスプローラと呼ばれ、階層構造のオブジェクト(データベース、テーブルなどの構成要素)を表示します。
中央のペインには「概要」と書かれたタブが設けられ、オブジェクトエクスプローラで選択したオブジェクトの概要が表示されています。右端はプロパティシートで、中央のペインで選択したオブジェクトのプロパティが表示されます。
- オブジェクトの選択 -
基本的な操作はオブジェクトエクスプローラから始まります。リストの一番上にローカルな資源(例では“Mary”というコンピュータ上のSQL Server)が表示されます(Express版ではローカルなデータベースしか扱えません)。
オブジェクト名先頭の[+]マークをクリックして展開すると、そこに格納されているオブジェクトが表示されます。画面23は「データベース」を展開したところで、管理用の“システムデータベース”の他に、別途追加登録した“Juchu”が表示されています※1。
“Juchu”の[+]マークをクリックして展開しているため、その中のテーブルやビューのフォルダが表示されています。テーブルを選択すると、「列」「キー」などのテーブルの構成要素が表示されます。
さらに「テーブル」のフォルダを展開すると、サンプル・データベースの中のテーブルが一覧表示されます。オブジェクトエクスプローラで「Juchu」→「テーブル」を選択しているので、中央には展開されたテーブル名のリストが表示されます。
※1 このデータベースはSQL Serverのインストール後に別途追加したもので、SQL Server 2005 Expressには含まれていません
- テーブルを開く -
既存のテーブルを開いてデータを確認するには、オブジェクトエクスプローラでテーブルを右クリックし、コンテキストメニューから「テーブルを開く」を選択します(画面25)。中央のペインに、選択したテーブル(例では「商品_mr」)の中身が表示されます。
画面26ではテーブルの先頭レコードにある「商品ID」列が選択状態となっているので、右のプロパティシートには「商品ID」列のプロパティが表示されます。ここで列の値を書き換えることもできます。
続けて別のテーブル(例では「仕入先_mr」)を開くと、先に開いていたテーブルの中身が隠れますが、閉じられた訳ではありません。上部のタブで表示を切り替えることができます(画面27)。
- テーブルを閉じる -
開いたテーブルを閉じるには、メニューの「ファイル」→「閉じる」を選択するか、テーブル名の表記されたタブを右クリックして、コンテキストメニューから「閉じる」を選択します(画面28)。
もし内容を書き換えていれば、コンテキストメニューの「選択されたファイルを上書き保存」項目が有効になります。これを選択すると、テーブルの内容などが書き換えられます。
- テーブルのデザイン -
テーブルの列構成を確認したり変更したりするには、オブジェクトエクスプローラでテーブルを右クリックし、コンテキストメニューから「変更」を選択します。中央のペインにはテーブルの列構成(デザイン画面)が表示されます(画面29)。
特定の列を選択すると、プロパティシートにそのプロパティ(データ型や桁数など)が表示されます。
この画面では、列名やデータ型、キーの設定などを変更できます。また、既存の列を削除したり新しい列を追加したりすることも可能です。
閉じる方法は、先のテーブルの場合と同じです。
Management Studioでは複数のテーブルを開いたり列構成を確認したりでき、それらはすべてタブによって切り替え表示できます。が、あまりたくさん開くとメモリが大量に消費されるため、動作が遅くなったり思わぬエラーを引き起こすこともあります。必要なオブジェクトだけを開くようにしましょう。
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