SQL Serverの動作環境を適切に設定することで、RDBMSの動作を効率化できます。
- 起動と全般の設定 -
Enterprise Managerのメニューから「ツール」→「SQL Server環境設定プロパティ」を選択します。
「全般」タブでは製品の概要が表示され、SQL Serverの起動方法などを設定できます(画面19)。
- メモリの設定 -
「メモリ」タブではSQL Serverの使用するメモリの確保方法などを設定できます。標準では状況に応じて動的にメモリを確保するよう設定されていますが、予め固定量のメモリを割り当てておくこともできます(画面20)。
- ディスク関連の設定 -
「データベースの設定」タブでは、インデックスを再構築する際のディスク領域や、データベースのバックアップと復元に用いるテープ装置の待機時間、新規データベースの規定の保存先などを設定できます。
データベースの調整と保守について、Enterprise Managerの各種ツールを中心に紹介してきました。単にデータベースを設計してそれを扱うアプリケーションを作る……というだけなら、ここで紹介してきた機能は役に立たないでしょう。
これらの機能は、データベースとアプリケーションが稼働してから重要になってきます。せっかく作ったデータベースやアプリケーションが無駄な動作をして遅くなってしまってはいけません。調整と保守によって常に最適な状態を保つことが大切です。
また、RDBMSやアプリケーションだけではなく、業務システムが置かれ、稼働している環境の全体を見渡すことも忘れないようにしましょう。
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