この他にも、Enterprise Managerには保守管理に使えるウィザードが用意されています。メニューから「ツール」→「ウィザード」を選択します(画面13)。
「データベース」の項目では、データベース、ビュー、ストアドプロシージャ、インデックスなどの作成がウィザード形式で実行できます。が、これらはEnterprise Managerで直接作成することも、SQLを使って作成することもできるため、ウィザードに頼る必要はないでしょう。
管理面で便利な機能は「管理」の項目にある「インデックス チューニング ウィザード」です。
- 適切なインデックスを -
テーブルに適切なインデックスを設定することで、処理効率が向上します。インデックスは、SELECT命令でテーブルからレコードを抽出するためだけではなく、関連付けを伴ったクエリで関連する(参照先)テーブルからレコードを導出する際にも利用されます。適切なインデックスの設定が、処理効率を左右します。
但し、インデックスを作成すれば必ず処理効率が向上する、というものではありません。場合によっては、インデックスを生成しない方が効率的なこともあります。そのため、まずどのテーブルのどのフィールドにインデックスを作成すればよいか、過去のアクセス状況に基づいて検討しなければなりません。その際に役立つのが「インデックス チューニング ウィザード」です。
- 起動とログの指定 -
実行すると、まず対象のデータベースを選択します(画面14)。
SQLプロファイラで作成したトレースログ(ワークロードファイルまたはトレーステーブル)を選択します(画面15)。
ウィザードは、ここに記録されたトレースログに基づいてデータベース内の各テーブルのアクセス数などを分析し、適切なインデックスを計算します。
- テーブルの選択 -
続いて、インデックスをチューニングしたいテーブルを選択します(画面16)。
設定に基づいて指定したワークロードを読み取り、テーブルのインデックスに対する推奨設定が示されます(画面17)。
最後に、推奨設定に基づいてインデックスを作成または更新するか、バックアップなど他のジョブと共にスケジューリングするか、インデックスの作成をTransact-SQLのスクリプトとして保存するかを選択します。
インデックスを作成・更新すると、当然のことながらデータベースが書き換えられるので、実行前にデータベースをバックアップしておきましょう。
|
|
|