個々のデータベースを保守するには、「データベースの保守計画ウィザード」を使います。ここで設定した各種作業が、定期的に実行されるようになります。
- 起動とディスク領域の保守 -
データベースの保守計画ウィザードを実行するには、Enterprise Managerのメニューから「ツール」「データベース保守計画ウィザード」を選択します(画面6)。
保守対象のデータベースを選択します(画面7)。
最初にデータページとインデックスページの再構成を行います(画面8)。データページは実際のデータが記録される領域、インデックスページはテーブルのインデックス情報が保存される領域です。
これらはデータベース作成時に確保されますが、頻繁に読み書きを繰り返すとハードディスクのフラグメンテーションと同じ理屈で虫食い状態になってきます。また、レコードを追加していけば、当然領域が不足してきます。
そういった問題を修復することで、処理速度の向上が見込めます。また、未使用領域を削除してディスクの空きを増やすこともできます。
- 整合性のチェックとバックアップ計画 -
続いて、データベースの整合性をチェックします(画面9)。通常の稼働で整合性が乱れることはありませんが、WindowsやSQL Serverが異常終了した場合やアプリケーションのバグなどで、データベース内のデータに矛盾が発生してしまうこともあります。そのような状態になっていないかどうかを、ここで調べます。
簡単な矛盾なら「簡単な問題点を修復する」をONにしておけば修復されますが、重大な矛盾や複雑な問題は管理者が修復しなければなりません。
次に、データベースとトランザクションログのバックアップ計画を設定します(画面10、画面11)。バックアップの保存先と実行のスケジュールを決めます。
- 単独のバックアップ -
データベースのバックアップだけなら、「ツール」→「データベースのバックアップ」でも実行できます(画面12)。
まず、データベースを選択し、バックアップファイルに名前を付けます。
常にすべてのデータを保存するか、前回のバックアップとの差分を保存するかを決め、出力先を選択し、さらに定期実行のスケジュールを指定できます。
|
|
|