データベースに対するクエリの実行状況を記録するSQLプロファイラは、テーブル、ビュー、ストアドプロシージャなどのオブジェクトに潜む無駄を、実際の使われ方に即して発見できます。
- 起動とイベントの選択 -
SQLプロファイラは、Enterprise Managerのメニューから「ツール」→「SQLプロファイラ」で実行します。
プロファイラが起動すると画面1のようなダイアログボックスがオープンします。ここで、SQLの実行をトレースするための設定を行います。ログはファイルとして保存することも、テーブルとして保存することもできます。
続いて、トレースする(ログに記録する)イベント(データベース・エンジンの挙動)を選択します(画面2)。ここであまりたくさんのイベントを指定すると、当然のことながら処理速度が低下します。オブジェクト(主にテーブル)の生成・更新・削除、ストアドプロシージャの呼び出しなど、必要なイベントに限定してトレースするのがよいでしょう。
「インデックス チューニング ウィザード」でアクセス分析のために使用する場合は、テーブルの読み書きを中心にトレースします。
- イベントのトレース -
[実行]ボタンをクリックすると、トレースが始まります(画面3)。
ここでは、オブジェクトの生成・更新・削除などを監視するよう設定したので、Enterprise Managerでサンプル・データベースからテーブルの削除や名前の変更などを実行してみます。画面4のように、オブジェクトの生成や削除、内部的なストアドプロシージャの呼び出しなどが記録されていきます。
- パフォーマンスモニタ -
SQLプロファイラのメニューから「ツール」→「パフォーマンスモニタ」を選択すると、画面5のようなグラフが表示されます。これは「管理ツール」の「パフォーマンス」で起動するパフォーマンスモニタと同じもので、CPUの稼働状況やページファイルの使用状況を秒単位でグラフ表示します。
データベース・サーバーの負荷状態を調べるのに役立ちます。
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