ここで、業務用Webアプリケーションの基本的な構造を紹介しておきましょう。いきなり細部の話題に入っても混乱するだけなので、ここでは非常に大まかな構造だけを示しておきます。
- データベースと分散処理 -
業務用ということは、その実行環境がWebであるかどうかに関わらず、データベースを中心とした処理となります。突き詰めれば、どのような業務アプリケーションも、基本はWebであるかどうかではなく、データベース処理を土台としたアプリケーションだと言えます。
ネットワーク環境では、通常データベースはデータベースサーバーによって管理します。アプリケーションは、データベースサーバーの管理するデータベースに接続し、処理要求を発行してその結果を取得します。この構造は、アプリケーションの実行環境がWebであるかどうかとは関係ありません。
- 業務処理の基本は同じ -
開発するアプリケーションがWindowsベースのOS依存型であっても、またWebアプリケーションであっても、その前提にはネットワークを介したデータベース処理が存在します。これが大前提であることを、まず認識しておきましょう。
つまり、ネットワーク環境で実行されるアプリケーションは、基本的にデータベースを中心とした分散処理環境を前提としているということです。
その上で、データベースを操作するアプリケーションがWebサーバー上で動作してHTTPプロトコルを使い、クライアントと通信するか、それともすべてクライアントの特定OS上で動作するか――が異なるだけです。
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