Javaはブラウザに組み込まれたプログラム実行機能から生まれました。最初は特定のブラウザで動作するプログラムのための言語だったのですが、それが汎用化されて一気に広まったのです。
- 最もポピュラーなWebアプリ用言語 -
小規模でシンプルな処理しか必要でなかった時代には、PerlでCGIプログラムを組むだけでも十分でした。しかし、データベースにアクセスして複雑な業務データを扱う必要が出てくると、CGIでは対処しきれなくなりました。
現在では、UNIX系OSのサーバーではJavaサーブレット――いわゆるサーバーサイドJavaが、Windows系ではVBScriptを使ったASPが、業務用Webアプリケーションの一般的な実行環境となっています。
もちろんWindows系のサーバーにも、Javaサーブレットを実行できる環境が用意されています。
- Javaにもいろいろある -
“Javaサーブレット”という言葉が出てきましたが、実際、一口にJavaと言ってもいろいろな仕組みがあります。同じJavaという名前が付いていても、それぞれ異なるプログラミング言語です。
本記事の第1回と第4回で触れたように、JavaはJavaアプレット、JavaScript、Javaサーブレットの3つに大別できます。アプレットとScriptはクライアントサイド、サーブレットはサーバーサイドのアプリケーション開発に用います。
- Javaアプレットから始まった -
Web用のプログラミング言語として最初に登場したのは、Javaアプレットでした。一般ユーザーに開放されたインターネットが、Windows 95の登場で爆発的な広まりを始めようとした1995年、サン・マイクロシステムズ社はサーバーに保存したプログラムを読み込んで実行できるブラウザ、HotJavaを発表しました。このとき使われたプログラミング言語が、C++をベースにWebブラウザ向けの拡張を施したJavaでした。
当初はHotJava専用の言語でしたが、HotJavaの搭載していたJavaアプレットを実行するための機能が、Java仮想マシン(JVM――Java Virtual Machine)として、当時の代表的なブラウザNetscape NavigatorとInternet Explorerに搭載され、Javaは一躍Webアプリケーション開発用言語の花形的存在に祭り上げられたのです。
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