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Gopher いわゆる文書データベースで、ツリー構造の文書メニューをたどりながら、世界中に分散したデータを表示したり、FTPを使ってコピーしたりできる機能です。文字だけではなく画像ファイルも扱えたため、Webサービスが登場するまでは盛んに利用されていました。
メニュー構造をたどりながら、文書から文書へ、サーバーからサーバーへと渡り歩ける仕組みが、Webに引き継がれています。 |
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SGML “Standard Generalized Markup Language”の略で、デジタル文書の交換を目的として制定された汎用記述言語です。タグによって文書の論理構造を定義でき、ハイパーリンクで他の文書へ移動できるなど、複雑で大規模な文書の共有に役立ちます。
HTMLはSGMLを簡易化したいわゆるサブセットで、画像の埋め込み機能などが追加されましたが、文書構造を自在に定義できる機能が省略されました。
SGMLの持つ文書構造の定義機能をWebで利用できるようにしたものが、後述するXMLです。 |
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HTML “HyperText Markup Language”の略で、SGMLをベースにWebページを記述するための言語として制定されました。タグを使って文書を記述するスタイルは同じですが、テキスト中心のSGMLに対して、HTMLでは画像や音声などのマルチメディア・データを埋め込める点で、表現力が増しています。
SGMLとは異なり、HTMLでは文書の構造ではなく外観――要するに見た目を整える機能が中心となっています。 |
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XML “eXtensible Markup Language”の略で、ユーザーがタグを定義できる点がHTMLとは異なっています。これによって、複雑な部署の構造や、データベースの内容を容易に記述できるようになっています。
XMLはHTMLから派生したものではなく、HTMLと共にSGMLから派生した記述言語です。XMLは、HTMLが犠牲にしたSGMLの構造を定義できる機能を、Webに持ち込んだものと言えるでしょう。
XMLはWebアプリケーションでデータベースを扱うために、重要な役割を担います。これについて詳しくは、回を追って紹介することにします。 |