Windowsには、コンピュータをWebサーバーとするための管理ソフトが標準で用意されています。ご存じの方も多いでしょう。IISとPWSです。
- IIS~WindowsのWebサーバー管理 -
Windowsでは、WebとFTPを統合管理できるサーバーソフトIIS――Internet Information Servicesが標準で利用できます。IISはインターネット/イントラネットのサーバーを統合的に管理するソフトで、Windows NTとWindows 2000、Windows XPで動作します※1。
IISが登場したのはWindows NTの時代で、当初はマイクロソフト社のWebサイトから別途コンポーネントをダウンロードし、インストールする必要がありました。Windows 2000やXPでは標準でOSのパッケージに組み込まれるようになり、OSのインストール時にそのコンポーネントを選択すれば利用できます。
※1 かつてはIISはInternet Inofrmation Serverの略とされていましたが、バージョン5からはInternet Information Servicesの略となっています
- インターネットから社内ネットまで -
コンピュータをクライアントとして用いる場合、通常はIISを利用することはありません。IISを活用するのはサーバー用OSである2000 ServerやAdvanced Server、XPの場合は.NET Server※2となるでしょう。
もちろん、クライアント用の2000 PersonalやProfessional、XP Home、ProfessionalにもIISのコンポーネントは組み込まれているので、利用することはできます。その場合はインターネットではなく、組織内ネットワークのイントラネットで部署単位の情報発信などに用いることになるでしょう。
Windows 2000の場合、IISで後述するASPを利用したインターネットのWebサーバーが、多数稼働しています。
※2 原稿執筆時点では、まだRC1(β版)の段階です。近々製品として市販され、一般ユーザーにも利用できるようになるはずです。Standard Server、Enterprise Server、Datacenter Server、Web Serverの4製品が登場する予定です
- PWS~IISのサブセット -
Windows 98やMeでは、IISのサブセット版であるPWS――Personal Web Server※3が利用できます。文字通り、IISからWebサーバーの機能だけを取り出したもので、FTPサーバーの機能は持っていません。
PWSもOSのインストール時にそのコンポーネントを選択することで、利用できます。但し、実際に利用するには“C:\Windows\Options\Cabs\Pws”※4にあるSetup.exeを実行する必要があります。これによってPWSが実際にインストールされ、稼働状態となります。
※3 PWSも、Windows 95の時代にはPeer Web Servicesの略称とされていました
※4 Windows規定のシステムフォルダです。インストール先を変更していた場合、異なるパスとなります
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