データベース千夜一夜第17回

プログラミングとSQL(5)
~販売データの入力処理(後編)
長谷川裕行
有限会社 手國堂

後半部分の概要

今回は、前回紹介した販売情報の記録処理の後半部分──商品情報の入力とグリッドへの明細表示、テーブル「売上明細」へのレコードの追加処理などを紹介します。ここが、処理の中枢となる部分です。


- 取引件数と商品件数 -

処理全体の仕様とフォームのデザインは前回紹介したので省略し、後半部分の各処理をソースコードと共に紹介していきます。

後半部分の処理は「顧客の注文した複数の商品と数量をテーブルに記録する」ことです。前回作成した部分では、伝票番号や日付、顧客IDなどをテーブル「売上ヘッダ」に1件のレコードとして記録しました。今回は、顧客から受注した商品の情報をテーブル「売上明細」に記録していきます。その際、レコードは1つの商品に対して1件記録されます。1人の顧客が3種類の商品を注文したら、ヘッダ(取引件数)は1件ですが明細(受注商品数)は3件となります。この点に注意しておきましょう。


- 3つのブロック -

前回紹介したサンプルの仕様で示したように、この部分処理は大きく以下の3つのブロックに分けられます。

1. 商品の特定
ユーザーが商品IDを入力すると、それをキーにしてテーブル「商品_mr」から該当するレコードを抽出し、品名と販売単価を表示します。
2. 数量の入力
上記の処理で特定された商品の受注数量を入力すると、数量と販売単価を乗算して合計金額を表示します。
3. 1件の追加
[追加]ボタンをクリックすると、品名と数量、合計金額をテーブル「売上明細」に1件のレコードとして追加し、画面下部のグリッドに受注した商品の明細を表示します。

では、各ブロックごとに処理の詳細を紹介していきましょう。



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後半部分の概要
取引件数と商品件数
3つのブロック
1.商品の特定
2.数量の入力~txtNumItems_LostFocus
3.1件の追加
その他の処理
補足
あとがき
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