今回は、前回紹介した販売情報の記録処理の後半部分──商品情報の入力とグリッドへの明細表示、テーブル「売上明細」へのレコードの追加処理などを紹介します。ここが、処理の中枢となる部分です。
- 取引件数と商品件数 -
処理全体の仕様とフォームのデザインは前回紹介したので省略し、後半部分の各処理をソースコードと共に紹介していきます。
後半部分の処理は「顧客の注文した複数の商品と数量をテーブルに記録する」ことです。前回作成した部分では、伝票番号や日付、顧客IDなどをテーブル「売上ヘッダ」に1件のレコードとして記録しました。今回は、顧客から受注した商品の情報をテーブル「売上明細」に記録していきます。その際、レコードは1つの商品に対して1件記録されます。1人の顧客が3種類の商品を注文したら、ヘッダ(取引件数)は1件ですが明細(受注商品数)は3件となります。この点に注意しておきましょう。
- 3つのブロック -
前回紹介したサンプルの仕様で示したように、この部分処理は大きく以下の3つのブロックに分けられます。
1. |
商品の特定 ユーザーが商品IDを入力すると、それをキーにしてテーブル「商品_mr」から該当するレコードを抽出し、品名と販売単価を表示します。 |
2. |
数量の入力 上記の処理で特定された商品の受注数量を入力すると、数量と販売単価を乗算して合計金額を表示します。 |
3. |
1件の追加 [追加]ボタンをクリックすると、品名と数量、合計金額をテーブル「売上明細」に1件のレコードとして追加し、画面下部のグリッドに受注した商品の明細を表示します。 |
では、各ブロックごとに処理の詳細を紹介していきましょう。
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