第20回
いろいろな演算子~演算子の優先順位
ここまで、加減乗除の四則演算子から論理演算子など、Cに備わっているたくさんの演算子を紹介してきました。

Cの基本的な命令は少なく、文法もシンプルで分かりやすいのですが、演算子については種類が豊富な上に規則も複雑です。

Cを学ぶ上でのハードルは構造体とポインタ……などとよく言われますが、実のところそれ以前に演算子の扱いで迷路に入り込む人も、少なくないのではないかと思います。

今回は演算子の総まとめとして、演算子の優先順位について紹介します。

お断り

今回は演算子のまとめとして優先順位を紹介するため、その前にこれまでに紹介してこなかった演算子とそれに関連する構造体や配列、ポインタなどの機能を取り上げます。これらは本コラムではまだ詳しく説明していないため、はじめてCを学ぶ人には少々分かりにくいかもしれません。

構造体、配列、ポインタなどの機能については、回を追って詳細に説明を行います。今の段階ではあまり深く理解する必要はありません。『そのようなもの』だとあっさり受け止めておいてください。

長谷川 裕行(はせがわ ひろゆき)

大阪芸術大学 写真学科で映像文化をテーマに研究、講師を務める一方でライター、テクニカルアドバイザーとしても第一線で活躍中。

実践的な業務アプリケーションの知識を生かし、プログラミングの“キモ”を親しみやすい文章で日経ソフトウエアなどに連載している。

主な著書は『ためしてナットクSQL』『つくってナットクVisualBasic 』など多数。
URL : http://www.hirop.com/