業務アプリケーションでXMLを扱う場合、例えば取引先など外部のネットワークから受信したXML文書をデータベースのテーブルに変換し、アプリケーションからSQLを使ってデータベースを操作する――といった形になるのが、一般的でしょう。
しかし、シンプルなWebアプリケーションでは、テーブルのデータを記録したXML文書を直接HTML文書から操作する方が簡単です。
あまり複雑な処理には向いていませんが、単にデータを検索したり、簡単な分析を行うだけの場合には、データ変換の手間が省略できて効率的です。
JavaScriptを使ったデータ検索処理を紹介しましょう。
- はじめに -
プログラムのソースを事細かに解説することは、本記事の趣旨から外れてしまうのですが、XMLを操作する実例となると、どうしてもソースリストを掲載して内部の働きを解説する必要が出てきます。
今回は「パソコン部品のリストを記録したテーブル(XML文書)から、商品番号を入力してデータを検索する処理」のソースを示しながら、プログラミングでのXMLの扱いを紹介していくことにします。
作成するファイルは以下の3つです。
mr_parts.xml:部品リストのXML文書
items.html:ユーザーに提示するWebページ
finditem.js:検索処理を記述したJavaScriptファイル
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