SQL Serverで利用できる関数のうち、今回は数学関数とシステム関数を紹介します。
数学関数では、値の切り上げや切り捨てなどの他、2乗や平方根、三角関数などが用意されています。これらはCやVBなどのプログラミング言語にも同様の働きをする関数群が揃っているため、フィールドの値を変数に代入すれば、プログラミング言語のソースで同じ結果を得ることができます。
しかしSQLレベルで関数を使って値を加工すれば、データセットをそのままテキストボックスやデータグリッドと結びつけて結果を表示できるようになり、アプリケーションの側で値を変数に代入して処理をする手間が省けます。
うまく使うと、データベースから得たデータを極力データベースの側で処理できるようになるため、アプリケーションを他の言語や他のOSへと移植する場合にも便利です。
サンプル・データベースとサンプル・アプリケーションの扱いについて
第9回以降、新しいサンプル・データベースを使っているのでご注意ください。新しいサンプル・データベースの登録方法については、第9回の記事から「新しいサンプルデータベースの準備」の項をお読みください。
|
|
- 目次 -
|
■ |
数学関数 |
|
・ |
四捨五入~ROUND |
・ |
切り捨て~ROUND |
・ |
小数部の切り上げ~CEILING |
・ |
小数の切り捨て~FLOOR |
・ |
平均~AVG |
・ |
レコード件数~COUNT関数 |
・ |
2乗~SQUARE |
・ |
平方根~SQRT |
・ |
乱数の発生~RAND |
・ |
円周率~PI |
・ |
絶対値~ABS |
・ |
三角関数 |
・ |
角度をラジアン値に~RADIANS |
・ |
ラジアン値を角度に~DEGREES |
|
■ |
システム関数 |
|
・ |
値のバイト数~DATALENGTH |
・ |
ユーザー番号~USER_ID |
・ |
ユーザー名~USER_NAME |
・ |
アプリケーション名~APP_NAME |
・ |
ワークステーションの識別番号~HOST_ID |
・ |
ワークステーション名~HOST_NAME |
・ |
データベースID~DB_ID |
・ |
データベース名~DB_NAME |
・ |
IDフィールドの追加~IDENTITY |
・ |
トランザクション数~@@TRANCOUNT |
・ |
エラー番号~@@ERROR |
|
■ |
あとがき |
|