リレーショナルデータベースの本領は、複数のテーブルを関連付けて現実の事象を表現するところにあります。
これまではSQLの基本を理解していただくために、シンプルな構成のデータベースを用いてきました。今回からは、現実の業務処理で用いるものに近いデータベースを使って、複数のテーブルを関連付けた状態でのSQLを紹介していきます。
まずは、関連付けの設定をしなくても関連するテーブルから値を引き出せる、サブクエリという便利な機能を紹介しましょう。
サンプル・データベースの扱いについて 今回から、新しいサンプル・データベースを使います。サンプル・データベースの登録方法については、前回(第9回)の記事から「新しいサンプルデータベースの準備」の項をお読みください。
なお、今回も、紹介しているSQLを実行するとサンプル・データベースの内容が書き換えられます。これまでの例にならって先にデータベースのバックアップを取っておくか、あるいは書き換えられるテーブル(今回は「商品_mr」)のコピーを作り、コピーに対してSQLによる書き換えを実行するようにしてください。
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