これまでに紹介したSELECT命令は、既存のテーブルからレコードを取り出す命令でした。ただ既存のデータを取り出すだけでは、活用したとは言えません。日々の業務で生まれるデータは、テーブルに蓄積することで意味を成します。さらに、既存のデータを削除したり書き換えたり――つまりデータを加工してテーブルの内容を書き換えていくことが、データベース操作の醍醐味だと言えます。
データ加工の第一歩として、レコードを追加する命令と新たなテーブルを作る命令を紹介しましょう。
サンプル・データベースについて
この記事では、第3回で紹介したデータベース「db1001ya-1.mdf」内のテーブル「商品_mr」を、サンプルとして使用します。SQLを実際に試したい方で、サンプル・データベースをまだ入手していない方は、第3回の最後のページからダウンロードしてください。データベースの使用方法も同じページに記載してあります。
なお、今回紹介しているSQLを実行するとサンプル・データベースの内容が書き換えられます。その後の仕様にはまったく問題ありませんが、気になる方は実行に先立って元のデータベースをバックアップしておいてください。バックアップの手順は、本文の最後に書いてあります。 |
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