アプリケーションでは、集計処理などを除いてテーブル内のすべてのレコードを抽出することはまれです。多くの場合、商品のマスターテーブルならユーザーの指定したコード番号の商品だけ、一定の在庫数以下の商品だけ……など、何らかの条件を満たしているレコードだけを抽出することになります。
条件を指定して抽出するレコードを絞り込むためには、SELECT命令にWHERE句を付け足します。WHERE句による条件指定は一見単純に見えますが、複雑な条件指定で迷うことも多いものです。2回に分けて紹介します。
サンプル・データベースについて
この記事では、第3回で紹介したデータベース「db1001ya-1.mdf」内のテーブル「商品_mr」を、サンプルとして使用します。SQLを実際に試したい方で、サンプルデータベースをまだ入手していない方は、第3回の最後のページからダウンロードしてください。データベースの使用方法も同じページに記載してあります。 |
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- 目次 -
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レコードを絞り込む |
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全レコードを抽出する処理はまれ |
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WHERE句と条件式 |
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条件式の基本 |
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キーフィールドの省略 |
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複数のレコードを抽出する |
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比較演算子で関係を調べる |
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複数のレコードを抽出する |
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文字列を比較する |
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複雑な条件を指定する |
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論理演算子で式をつなぐ |
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AND演算子~両方の条件を満たす |
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AND演算子による範囲の指定 |
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OR演算子~どちらか一方の条件を満たす |
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NOT演算子~条件の逆を抽出する |
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3つ以上の条件式をつなぐ |
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3つの条件で抽出する |
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論理演算子には優先順位がある |
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場合によっては結果が異なる |
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優先順位を明示する |
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あとがき |
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