第15回
関数の宣言~ライブラリとヘッダファイル
前回、#で始まるプリプロセッサ指令の種類と役割を紹介しました。また、#includeでソースファイルに取り込まれる拡張子.hのヘッダファイルの中に、たくさんのプリプロセッサ指令が記述されていることも紹介しました。

ヘッダファイルはライブラリと関連しています。前回紹介したように、ヘッダファイルには#define指令による様々なマクロ定義が記述されていますが、その他にextern命令を使った関数の宣言も記述されています。

1つのソースファイルから生成されたオブジェクトファイル(中間ファイル──拡張子.obj)をモジュールと呼び、externは複数のモジュールから構成されたプログラムで、他のモジュール内の関数や変数を参照したい場合に使用します。

関数の宣言、モジュール、他のモジュールの参照などについて説明しましょう。

長谷川 裕行(はせがわ ひろゆき)

大阪芸術大学 写真学科で映像文化をテーマに研究、講師を務める一方でライター、テクニカルアドバイザーとしても第一線で活躍中。

実践的な業務アプリケーションの知識を生かし、プログラミングの“キモ”を親しみやすい文章で日経ソフトウエアなどに連載している。

主な著書は『ためしてナットクSQL』『つくってナットクVisualBasic 』など多数。
URL : http://www.hirop.com/