第12回
エラーメッセージと対処方法(2)~1つのミスとたくさんのエラー
前回に引き続き、Cコンパイラの出力するエラーメッセージについてお話しします。綴り間違いなどのうっかりミスで引き起こされるコンパイル・エラーは、原因は単純なのですがその元となった箇所を探すのに苦労することがあります。

そこで今回は、Cのソースでうっかりやってしまいそうな綴り間違いに対するエラーメッセージを確認し、その原因を探ってみることにします。

コンパイラの出力するエラーメッセージが、必ずしも間違った箇所とその内容を的確に指摘してくれるものではないことが分かるはずです。どのようなときにどのようなエラーが出力されるのかを把握していれば、エラーの原因を推測することも容易になるでしょう。

長谷川 裕行(はせがわ ひろゆき)

大阪芸術大学 写真学科で映像文化をテーマに研究、講師を務める一方でライター、テクニカルアドバイザーとしても第一線で活躍中。

実践的な業務アプリケーションの知識を生かし、プログラミングの“キモ”を親しみやすい文章で日経ソフトウエアなどに連載している。

主な著書は『ためしてナットクSQL』『つくってナットクVisualBasic 』など多数。
URL : http://www.hirop.com/