第1回
なんでいまさら「C言語」なのか?――C言語よもやま話
今回から、C言語プログラミングの技法と作法を紹介していきます。

Visual C++でWindowsアプリケーションを開発する技法――ではありません。オブジェクト指向ではない普通の(?)C言語で、キーボードからコマンドを入力して操作する、いわゆるコンソールモードのプログラムを作っていきます。

統合開発環境でWindowsアプリケーションを作るためのテクニックを紹介した本は、巷に溢れています。今回のコラムでは、シンプルなC言語プログラミングをもう一度基礎から見直すことで、普段は統合環境の下に隠れてよく見えないコンピュータやOSの仕組みを垣間見つつ、その上でC++やWindowsアプリケーションの開発へとつなげていきたいと思っています。

とは言っても、いきなりテクニカルなお話もアレなので、まずはC言語に関するよもやま話から始めることにしましょう(って、確か3年前も「データベースよもやま話」から始めたっけ……)。

長谷川 裕行 (はせがわ ひろゆき)

大阪芸術大学 写真学科で映像文化をテーマに研究、講師を務める一方でライター、テクニカルアドバイザーとしても第一線で活躍中。

実践的な業務アプリケーションの知識を生かし、プログラミングの“キモ”を親しみやすい文章で日経ソフトウエアなどに連載している。

主な著書は『ソフトウェアの20世紀』『ためしてナットクSQL 』など多数。
URL : http://www.hirop.com/