レポート上に出力できる画像の形式は?

文書番号 : 33873     文書種別 : 技術情報     登録日 : 2012/11/21     最終更新日 : 2012/11/21
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対象製品
ActiveReports for .NET 7.0J
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セクションレポートの場合はPictureコントロール、ページレポートの場合はImageコントロールを使用することで、レポート上に画像を出力することが可能です。

セクションレポートのPictureコントロールは、System.Drawing.ImageクラスのGDI+がサポートする、BMP、JPEG、PNG、GIF、TIFF、WMF、EMF、ICOなどの画像形式に対応しています。

ページレポートのImageコントロールは、BMP、JPEG、PNG、GIF、WMF、EMFに対応しています。

なお、以下のような注意事項がございます。ご参考ください。
  1. TIFF形式の画像ファイルについて
    TIFF形式の画像ファイルは、デザイナ上から、PictureコントロールのImageプロパティに設定することができません。これは標準のPictureBoxコントロールに画像を設定する場合と同様であり、Visual StudioのIDE([ファイルを開く]ダイアログボックス)の仕様によるものです。

    詳細は、関連情報の「TIFF形式の画像をPictureコントロールにセットする方法について」をご覧ください。


  2. EMF(拡張メタファイル)形式の画像について
    EMF(拡張メタファイル)形式はプログラマが拡張することができる形式です。

    このため、Windowsのサービスパックやセキュリティ更新等の環境的な条件により、EMF形式のファイルを処理する部分が影響を受け、結果的にレポート上の画像が元のメタファイル画像と異なる内容で出力されたり、PDFエクスポートの際などに問題が生じる場合がございます。

    詳細につきましては、マイクロソフト社のWebサイトで公開されている、以下の内容をご参照ください。

    Office プログラムで適切な画像ファイル形式を選択するためのガイドラインについて

    EMF : 拡張メタファイル
    拡張メタファイル形式は、ベクタ情報とビットマップ情報の両方を含めることができる 32 ビット形式です。この形式は Windows メタファイル形式の改良版であり、以下のような拡張機能を持っています。
    • 組み込みの倍率情報
    • ファイルに保存されるビルトインの説明
    • カラー パレットの改良とデバイス非依存性
    EMF形式は拡張可能です。プログラマが機能を追加したり、特定の目的に合うように元の仕様を変更したりできます。仕様を変更すると、異なる種類の EMF の画像間で互換性が失われることがあります。

    長所:
    • 拡張可能なファイル形式
    • WMF よりも強化された機能
    短所:
    • 拡張性が高いため、多くの異なる EMF の画像が存在します。EMFファイルによっては、EMF 標準をサポートするプログラムとの互換性がないことがあります。


    PDFエクスポート時に問題が発生する場合には、レポート上のメタ画像をPNG形式に変換するためのConvertMetaToPngプロパティをご用意しておりますので、こちらのプロパティを"True"に設定してご使用ください。

    また、メタ画像に関する製品の制限事項としては、以下のようなものがございます。予めご了承ください。

    • Webアプリケーション専用コンポーネントである「Flashビューワ」の場合、グラフやメタ画像は常にビットマップ画像として出力されます。このため、プレビューおよび印刷の場合に画像が粗くなります。
    • Webアプリケーションを Medium信頼レベル環境で動作させる場合、Pictureコントロールにはメタファイル(WMF、EMF)を使用できません。
    ※いずれも製品付属のリリースノートの[制限事項と注意点]に記載致しております。
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